現在、日本おもちゃ病院協会に所属するおもちゃドクターは1000人あまり、所属していないおもちゃドクターも同数程度いると考えられるので、全部で2000人はくだらないと思われます。
おもちゃ病院の数も、日本おもちゃ病院協会に登録しているだけでも600位有るので、実際にはその倍くらいはあるものと思われます。
日本おもちゃ病院協会の前身のおもちゃ病院協議会が発足した1996年当時の会員数は100人程度(病院数は不明)だったのではないかと思われますが、当然それ以前から全国各地におもちゃ病院やドクターを自認する人は居たはずです。
1993年12月に電波新聞社から発行された「トイテクノロジー」という本に、石田清愛氏というおもちゃ病院の院長の記事が載っている。その記事によれば、当時全国におもちゃ病院を開いている人は100人以上いる(当然おもちゃ病院も100カ所以上)と思われるとのことで、そのほかに百貨店の社員が修理の窓口をしていたり、電器屋やおもちゃ屋の経営者が修理を引き受けていたりする例があるというので、全部では倍くらいになるのかもしれません。ちなみに、石田清愛氏は東京・横浜の百貨店や大手量販店と契約しておもちゃ病院を開設しているフリーでプロ?のおもちゃドクターである。
また、石田清愛氏はおもちゃ専門店の経営者とおもちゃ修理の研究会を主宰しており、関東・東北に会員数は19となっていました。昔は、おもちゃが壊れたり動かなくなったら、買ったおもちゃ屋に持ち込んでいたんですね。
それでは、日本で最初におもちゃ病院が始まったのがいつかと言うと、先の石田清愛氏の話では「昭和42,43年頃」(1967~1968)に東京・池袋の東急百貨店で始まり、院長は門馬さんという方だったそうです。今から56年以上前ですね。
そういえば、同時期と思われる頃に、学研発行の「〇年の科学」という子供向け月刊誌にデパートのおもちゃ病院の記事が載っていたという話を聞いたことがあるので、これはたぶん東急百貨店のおもちゃ病院(すでにこの名前が使われていたようです)の事だったのでしょう。これが、全国的におもちゃ病院が知られた最初ではないかと思われますが、どうでしょうか?